kyoukokukenbunshi’s diary

狂国見聞史 生きづらい世の中に対して感じたことを書きます

日本スゴイ病

「やっぱり〇〇の国はダメだよね。」

「日本人はこんなに真面目に働いているのに、奴ら(外国人)はいい加減だ」

こんな言葉、日常的に日本では聴くのだが、こう言っている彼等は日本の今の状況が良いと思っている訳ではないし、むしろ自分の置かれた環境には不満を持っている。

でも、国は関係なく良いことは良い、悪いことは悪いと言うのではなく、日本=良い 外国=悪 と無意識のうちに判別してものを言っている。

別に、外国人の友達が多い訳でもない。

海外で暮らした経験が長い訳でもない。

そう言う人達が何気なくテレビや新聞の報道を見て言うことは、「やっぱり、日本は優秀だ」「やっぱり、外国は日本に比べて劣っている」

頭に「やっぱり」とつくのがミソで、別にその人が日本と外国の比較材料になるような経験を身をもって体験したわけでもない、と言うのもミソだ。

体当たりして生きる日本人が少なくなったというか、外国には外国なりの良さや欠点があるものだと言う事を、実際に体験して知ろうと思う日本人が少ないというか、私たちは限られた情報の中で、あまり判断する時の参考になるような実体験を伴わないまま、なんとなく自国を自画自賛するような風潮に乗せられて生きている。

先入観というものは、可能性を狭めてしまうか、自分が頑なに信じてきた事は偏っていたと気づくきっかけになるか、どちらかのものだけど…色々な国籍の人が集う環境で育った人と、そうでない環境で育った人との間では、異質なものを受け入れる度量や差別に対する意識に差が出てくるものかもしれない。

バックパッカーをやっていた頃、旅先のウクライナで知り合ったロシア人(母親はウクライナ人)と話していたら、ちょうどウクライナ人たちがプーチンの犬になっている当時の大統領に反対するデモを開いていた。

彼はせせら笑うように、「ロシアに反抗する奴らはクレイジーな野郎どもだよ」と私に言った。

ホステルで一緒に泊まっていたロシア人の男性も、「ウクライナの野郎は~」とあからさまに軽蔑するような事を言っていたが、日本人が特に近隣のアジア諸国の人に対して傲慢で差別的な態度を取るそれと、ロシア人がウクライナ人に対して取る態度と、なんだか似ているなあと感じてしまう私。

こんな事があると、また日本を飛び出したくなってしまう。