kyoukokukenbunshi’s diary

狂国見聞史 生きづらい世の中に対して感じたことを書きます

沈黙

私が住んでいるマンションで、インターネット回線の不具合が起きた。

NTTに来て貰ったところ、猛暑で外の倉庫にある機械が壊れてしまっていたらしい。

しかし、不思議な事に、インターネットの不具合を管理人に訴えた住民は、うちと、もう一人反核運動をしている事で周りの住民から疎ましがられている広島の被爆者の老婦人だけで、あとの住民は何も言わなかったらしい。

なんで、不具合がある事を表立って言わないんだろうね、と母が言うので、小学生の頃に同級生達が厳しすぎる校則などに不満を感じていながらも文句を言いだそうとしなかった事を思い出して話した。

社会の縮図を見ているようで、安倍政権が横暴すぎておかしいと感じていながら何も言わない事をよしとする日本人、過労死する社員が出ているのにストライキをしない日本人、と連想して思った。

安倍総理暴力団と関係があることを証明する事件について、ツイッターで小さな話題になっているようだが、普通なら大スキャンダルになって内閣総辞職になるような事柄でも、放置して沈黙している数多くの国民を観ていると、沈黙することってそんなに楽なんだろうか、と思った。

日本だけでなく世界中で政権の右翼化と戦争の危機があり、国民がそれを止めようと動かないなどの現象が起きているようだが、他の国の人から見たら、インターネットの不具合すら訴えない静かな我がマンションの住民達はどう感じられるだろうか。

子供の頃に漠然とした不安を抱えて、自分の感じるネガティブな感情を大人に訴えない方が「良い子」なのではないかと思い込んで、両親を不安にさせないように何があっても我慢していたことがあるが、意外と今観ている世界もそれに似たものなのかもしれない。

沈黙する事で何か解決するわけではないが、何も言わない事で波風が立たず、社会的に孤立しなくて済むなら沈黙しよう、ということがある意味トレンドになっているような気がする。